応援コース
- 活動報告レポート(全6回・デジタル)
- 実証カメラの撮影映像アーカイブ閲覧(支援者限定)
- オンライン報告会へのご招待
- お礼のメッセージ
口数制限なしデジタルのみ・発送物なし
罠の作動をその場で知らせる「置くだけ」の監視カメラをつくります。
猟師さんたちと一緒に、この冬から山で試します。
鯖江市 未来ビジネスチャレンジ事業 最優秀賞
株式会社エムディエス 田辺 一雄
福井県鯖江市にある株式会社エムディエスの田辺一雄と申します。
はじまりは、一枚の畑でした。
2025年の夏、農地を譲り受ける話をいただきました。農地法3条の許可が下りたのが2026年5月で、いま手続きを進めているところです。
その農地を見に行ったとき、すぐ近くに箱罠が仕掛けてありました。
檻です。人が獣を捕らえるための、鉄の檻。
誰かがここに罠を置かなければいけないほど、獣がこの一帯に来ている。そういうことです。
これは他人事ではないな、と思いました。来年には、自分がこの畑を作るのですから。
気になって、罠を仕掛けている地元の方に話を聞きに行きました。
そこで最初に返ってきたのが、この言葉です。
「見回りが、一番きついんですよ。」
罠は仕掛けたら終わりではありません。毎日、見に回る。1日に何度も回る人もいます。
掛かった獣を、そのままにしておくわけにはいかないからです。放っておけば何日も苦しませることになりますし、時間が経てば、肉として活かすこともできなくなります。
けれど、罠のほとんどは空です。
雨の日も、雪の日も、朝の暗いうちから軽トラックを走らせ、山道を歩いて、何も掛かっていない罠を確認して、また帰る。それを毎日続ける。
調べてみると、これは私の畑の周りだけの話ではありませんでした。
野生鳥獣による農作物被害額は、全国で年間188億円(令和6年度)。福井県だけで約1.9億円、前年比146.7%と急増しています。とくにシカの被害は、平成29年度と比べて約16.8倍。
そして、それを抑える担い手は減り続けています。狩猟者は1975年の約52万人から、近年は約21万人へ。60歳以上が約6割を占めます。
被害は増え、担い手は減り、残った人の負担だけが重くなっている。
私が畑のそばで見たあの一つの檻は、その全体の、ほんの一部でした。
出典:農林水産省「全国の野生鳥獣による農作物被害状況」/福井県「有害鳥獣による農作物被害状況」/環境省 狩猟関係統計・大日本猟友会
「カメラを付ければ、見に行かなくて済むのでは」
そう言った私に、鯖江の猟師さんから返ってきたのが、この言葉でした。
「静止画じゃ、写らないんですよ。」
いま売られているトレイルカメラ——獣道に仕掛けて自動で撮る、あの手のカメラです——は、センサーが反応してから、シャッターが下りる。
その順番である以上、写したい瞬間は、いつも検知より前にあります。
センサーが気づいたときには、獣はもう画面の外。写っているのは、何もいない草むらの写真ばかりだ、と。
聞いた瞬間、これは解ける、と思いました。
順番を、逆にすればいい。
カメラを常に少しだけ回しておいて、センサーが反応したら「その数秒前から」さかのぼって保存する。監視カメラの世界では珍しくない考え方です。けれど、電池で山に置きっぱなしにする機械でそれをやろうとすると、消費電力との戦いになる。だから誰もやっていなかった。
ここで少し、自分の話をさせてください。
私は福井県鯖江市で、ITの仕事を25年やってきました。そしてその前、社会人になって最初の5年間は、綜合警備保障株式会社(現在のALSOK)にいました。最終の所属は技術本部技術指導課です。
センサーを置いて、異常を検知して、通信で知らせる。
機械警備という仕事です。「センサーと通信」は、私が社会に出ていちばん最初に、そしていちばん長く向き合ってきた技術でした。
センサーと、通信と、低消費電力。猟師さんの一言を聞いたとき、自分が25年と5年をかけて身につけてきたものが、全部つながりました。
これは、私がやるべきものだと思いました。
電源工事も、Wi-Fiもいりません。罠のそばに「置くだけ」です。
罠のそばの木や杭に括りつける、手のひらより少し大きい箱です。中身はこうなっています。
現地に置くもの(1台)
罠が作動してから、手元に届くまで
加速度センサーが揺れを捉えます。「たぶん掛かった」ではなく「確実に動いた」です。
常に少し前の映像を持っているので、作動する前から残せます。通り過ぎただけの獣も写ります。
5〜10秒前から圏外のときは本体に貯めておき、電波が戻ってからまとめて送ります。取りこぼしません。
写真と短い動画が届きます。気になれば、その場をライブ映像で覗けます。
※ ②の「さかのぼって録る」は、電気を多く使います。作動する前から録るには、その前からカメラを回し続けるしかないためです。設置ごとにON/OFFを選べるようにしていますが、実際にどれだけ使うかは、これから実際の山で測ります。詳しくはこちら
それとは別に、いつでも
「行くべきか」が行く前に分かることに、いちばん価値がある。罠が作動していなければ、急いで駆けつける必要はありません。作動していても、映像を見て「これは違う」と分かれば同じことです。見回りそのものをなくすのではなく、無駄な出動を消す。それがこの機械の役目です。
これは構想ではありません。試作機はすでに動いています。
ソフトウェアは、私自身がAIを使って内製しています。地方の小さな会社でも、ファームウェアからクラウドまで自分たちで書けるようになりました。だから改善が速く、コストも抑えられます。
2026年8月23日、この事業計画は鯖江市の「2026 めがねのまちさばえ未来ビジネスチャレンジ事業」で最優秀賞をいただきました。副市長からは「これでゴールではなく、これからがスタート」と激励をいただきました。
まさに、これからです。消費電力も、無線がどこまで届くかも、実際の山に置いて測るのはこれから。この冬から、猟師さんたちと一緒に、ひとつずつ確かめていきます。
足りないのは、実際の山で、実際の冬に確かめる資金です。
目標金額 150万円。内訳を全部お見せします。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 実証機10台の製作(1台あたり約58,700円) | 587,200円 |
| 通信費(SIM 10回線・初期+6ヶ月) | 48,000円 |
| クラウドサーバー(6ヶ月) | 60,000円 |
| 設置・回収の実費(交通費・保険・現地対応) | 100,000円 |
| サイト構築・実証レポートの制作 | 100,000円 |
| 予備費 | 89,520円 |
| リターン(返礼品)の費用 | 412,700円 |
| 合計 | 1,397,420円 |
内訳の合計は、目標金額を約10万円下回ります。ジビエ肉の仕入単価がまだ確定しておらず、上振れした場合の余地を残しているためです。使わずに済んだ分と、目標を超えていただいた分は、そのまま実証の台数を増やすことに充てます。
目標金額に届かなくても、プロジェクトは実行します(All-in方式)。その場合は実証の台数を減らして調整し、リターンは必ずお届けします。
支援してくださった方へのお返しは、福井のジビエにしました。
理由があります。この機械は、捕るための道具です。捕った獣は、山に埋めるのではなく、食べ物として活かされるべきだと思っています。獣害対策は「駆除」で終わらせず、「いただく」ところまでつなげたい。
そして——実証に協力してくださる猟師のお一人は、いまご自身で食肉処理施設をつくろうとしています。捕る人が、活かす場所まで自分で作ろうとしている。私たちのカメラが「見る」を担い、その施設が「活かす」を担う。そういう連なりができたら、この地域の獣害対策は一段変わると思っています。
福井県内の認証を受けた処理施設で処理された、シカまたはイノシシのお肉をお届けします。
50,000円以上のコースは、2つの冬に分けて2回お送りします。(2027年2月頃・2028年2月頃)1回目と2回目では、獲れているものも、私たちが分かっていることも変わっているはずです。その違いごと、受け取っていただきたいと思っています。
なお、獣種も部位も、お選びいただけません。何が獲れるかは、そのときの山次第だからです。シカだけ、あるいはイノシシだけになることもあります。お届けする量はお約束したぶんを必ずお守りしますので、中身はこちらにお任せください。届いたものを見て「今年はこれだったのか」と思っていただけたら、それがいちばん正直な形だと考えています。
100,000円以上のコースは、ジビエ食事会にご招待します(2名様)。
ジビエのコース料理をご用意します。実証に協力した猟師さんも同席します。山で何が起きていたのかを、獲れたものを囲みながら聞いていただく会にしたいと思っています。
会場・日程は決まりしだいお知らせします。
応援コース
口数制限なしデジタルのみ・発送物なし
ジビエ肉コース
残り 10 / 10口お肉:2027年2月頃/レポート:2028年3月頃
現地体験コース
残り 6 / 6口お肉:2027年2月頃・2028年2月頃/レポート:2028年3月頃
サポーターコース
口数制限なしお肉:2027年2月頃・2028年2月頃/食事会・レポート:2028年3月頃
実証パートナーコース
口数制限なしお肉:2027年2月頃・2028年2月頃/食事会・レポート:2028年3月頃
オフィシャルスポンサー
口数制限なしお肉:2027年2月頃・2028年2月頃/食事会・レポート:2028年3月頃
口数の上限は、30,000円・50,000円のコースにのみ設けています(10,000円の応援コースと、100,000円以上の3コースに口数の制限はありません)。ジビエ肉は、食肉処理業の許可を受けた福井県内の認証処理施設にて処理されたものを、当該施設より冷凍便で直送します。獣種(シカ/イノシシ)・部位はお選びいただけません。その時期に確保できたものをお送りします(いずれか一方のみになる場合があります)。内容・保存方法の詳細は、確定しだい活動報告およびサイト上でお知らせします。恐れ入りますが、海外へのお届けは承っておりません。
活動報告は四半期ごとに全6回お届けします。山で撮れた映像も、支援者の方だけが見られる形で公開します。
リターンのお届けまで時間をいただきます。1年半かけて2シーズン分を検証するためです。冬を2回越さないと、この機械が本当に使えるかは分かりません。急いで結論を出すより、確かめてからお届けしたいと考えています。
このプロジェクトには、まだ確定していないことがあります。先に申し上げます。
罠に何が掛かるかは、こちらでは決められません。ですのでリターンのジビエは、「実証で捕れた個体の肉」ではなく「福井県内の認証を受けた処理施設のジビエ」としています。
お届けするお肉は、実証の結果とは切り離してご用意します。ジビエは処理施設で急速冷凍して保管できるため、猟期を通じて確保した分を計画的にストックしておきます。実証での捕獲が多くても少なくても、お約束した量はきちんとお届けします。
そのうえで、実証で何が起きたかは、活動報告で正直にご報告します。
雪が積もればソーラーパネルは発電しません。ここはこの冬の実証で確かめる項目そのものです。分かったことは、良い結果も悪い結果も公開します。
そしてもうひとつ、正直に申し上げておきます。「さかのぼって録る」機能は、電気を多く使います。
作動する前の映像を残すには、作動する前からカメラを回し続けているしかありません。これは工夫でどうにかなる話ではなく、仕組み上そうなるものです。ふだんこの機械は、センサーが反応するまで眠って電気を節約しています。この機能を入れると、その眠りがなくなります。
ですので、この機能は設置ごとに入り切りを選べるようにしています。電池だけで長く置きたい罠では切る。電源やソーラーに余裕のある場所では入れる。どちらが正しいかは、置く場所によって違います。入れたときにバッテリーがあと何日もつかは、画面に出すつもりです。
そのうえで ——「実際にどれだけ電気を食うのか」を、私たちはまだ実際に測れていません。机上の見積もりはあります。ですが本当のところは、実際の山に置いて、実際の冬を越してみないと分かりません。
それを確かめることが、この実証の目的のひとつです。ご支援いただくのは、まさにこの部分です。
性能は変動します。「必ず検知します」とは申しません。目標値と実測値を分けてご報告していきます。
天候、捕獲状況、処理施設の稼働状況によって、リターンのお届けが遅れることがあります。その場合は分かった時点ですぐにお知らせします。黙って遅れることは、絶対にしません。
罠の見回りは、誰かが毎日やらなければならない仕事です。けれど、無駄な足を運ばずに済む見回りにすることは、技術でできます。
猟師さんの「静止画じゃ写らない」という一言から始まったこの機械を、今年の冬、実際の山で試させてください。
支援していただいたお金は、FieldMeshの実証機となって福井の山に立ちます。そこで何が起きたのかは、必ず皆さんにご報告します。
どうぞよろしくお願いいたします。
株式会社エムディエス 田辺 一雄
お支払いは銀行振込です。下のフォームをお送りいただくと、お振込先と申込番号を画面に表示し、あわせて自動返信メールでもお送りします。
お申し込みから3日以内にお振込みください。期限までにご入金が確認できない場合、お申し込みは自動的にキャンセルとなります。振込手数料はお客様のご負担となります。